◆ 交通事故で危うく死にそうになったり、大怪我をしそうになった方
◆ 事故に関係する反復的で苦痛な夢をみる(フラッシュバック)ようになった方
◆ 仕事や活動への参加意欲の低下、他人からの孤立感、愛情の減少などがみられるようになった方
◆ 入眠困難や睡眠が浅くなった、極端に怒りっぽくなった、集中が困難になった、過度の警戒心を抱くようになった方
◆ 上記の症状が、1ヶ月以上継続している方
◆ PTSDの研究が進んだのは、元々はベトナム戦争後のアメリカでした。帰還兵の中に、戦争ノイローゼや戦争神経症などの症状が、多発したことがきっかけでした。
◆ PTSDの診断基準には、米国精神医学会が公表した「DSM-4」と、WHOが公表した「ICD-10」の2種類があります。
◆ 現在は、「DSM-4」の方が、個人的な体験でもPTSDに罹患する可能性を認めている、との理由で多く用いられているようです。
◆「DSM-4」を交通事故に当てはめた場合、以下のように条件が診断基準に該当します(概略)。
『フラッシュバック』とは、日常的なささいな出来事でも心的外傷に関係があると、それが引き金となって、事故時の出来事が再現されること、です。
◆ 自賠責では、PTSDの程度にかかわらずほとんどが、14級と認定されてしまうようです。
◆ 一方、裁判では過去に、PTSDを7級まで認めたケースがあります。
◆ PTSDの実務では、14級から9級程度、労働能力喪失期間については10年程度が、1つの目安とされているようです。