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PTSD

こんなお悩みをお持ちの方はご連絡ください

交通事故で危うく死にそうになったり、大怪我をしそうになった方

 事故に関係する反復的で苦痛な夢をみる(フラッシュバック)ようになった方

 仕事や活動への参加意欲の低下、他人からの孤立感、愛情の減少などがみられるようになった方

 入眠困難や睡眠が浅くなった、極端に怒りっぽくなった、集中が困難になった、過度の警戒心を抱くようになった方

 上記の症状が、1ヶ月以上継続している方

交通事故:PTSD

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは何か

 PTSDの研究が進んだのは、元々はベトナム戦争後のアメリカでした。帰還兵の中に、戦争ノイローゼや戦争神経症などの症状が、多発したことがきっかけでした。

 PTSDの診断基準には、米国精神医学会が公表した「DSM-4」と、WHOが公表した「ICD-10」の2種類があります。

 現在は、「DSM-4」の方が、個人的な体験でもPTSDに罹患する可能性を認めている、との理由で多く用いられているようです。

PTSDの診断基準

DSM-4」を交通事故に当てはめた場合、以下のように条件が診断基準に該当します(概略)。

  1. 実際に交通事故で、死にそうになったり、大怪我をしそうになったりする出来事を、直接個人的に体験していること。
  2. 事故の体験を繰り返し思い出したり、何度も夢に見てうなされること(フラッシュバック)。
  3. 重要な事柄や活動に対する興味を失ったり、他人との関係が疎遠になったり、感情の動きが乏しくなること。
  4. 物事に集中できずにイライラしたり、怒りっぽくなる、寝付けない、寝てもすぐ起きてしまう、過度に怯えたり、警戒するようになること。
  5. 障害の持続期間が、1ヶ月以上継続していること。

フラッシュバック』とは、日常的なささいな出来事でも心的外傷に関係があると、それが引き金となって、事故時の出来事が再現されること、です。

PTSDの等級

 自賠責では、PTSDの程度にかかわらずほとんどが、14級と認定されてしまうようです。

 一方、裁判では過去に、PTSDを7級まで認めたケースがあります。

 PTSDの実務では、14級から9級程度、労働能力喪失期間については10年程度が、1つの目安とされているようです。

PTSD当事務所の対応

  1. 「PTSD」ではないか、とのご相談が寄せられたら、ご本人やご家族から詳しい症状をお伺いする必要があります。
  2. 診断書や診療報酬明細書で、詳しい病名や治療経過をお調べすることも重要です。
  3. 必要に応じて、担当医との面談にご同行するとともに、精密検査の必要性を進言することもございます。